
形式よりも、大切なこと。~あるお見送りから~
- prayersmarket
- 5月30日
- 読了時間: 3分
草花の葬儀社がお手伝いさせていただいた、幼き方のお見送りがありました。
ご遺族様の深く大きな悲しみ、そして「最後の最後まで、すぐそばにいてあげたい」という痛いほどの想いを伺い、限られた時間の中で私たちに何ができるかを、ただひたすらに考え続けました。
心の距離を近くする、特別なお席のレイアウト
今回、私たちは一般的な葬儀の形式とは異なる、特別なお席のレイアウトをご提案させていただきました。
通常、お葬式ではお柩が一番前に置かれます。しかし今回は、ご遺族様がいつでも愛しい我が子に触れられるよう、すぐお隣に椅子を配しました。
通夜式は儀式ではなく、皆様がゆっくりと面会し、声をかけ合える「偲ぶ会」として執り行いました。そして故人様は、その夜は一旦、住み慣れた我が家へお帰りいただき、告別式の朝に再びご自宅からご出発いただく形をとりました。
いつもドライブを楽しんでいた、大好きな自家用車で。
【最も大切なのは、お寺様のご理解】
このような「一般的ではないカタチ」をおこなうとき、最も大切なのは、葬儀を司ってくださるお寺様のご理解です。
事前にご遺族様のお気持ちや状況を丁寧にお伝えしたところ、お寺様は「形式よりも、ご遺族の心を第一に考えてお勤めします」と、深く共感してくださいました。
今回のお寺様にとっても初めての試みであり、最初は戸惑われていらっしゃいました。それでも、開式前にご遺族様と車座になって座り、お戒名に込めた想いを優しく語りかけてくださるお姿に、私たちも救われる想いがいたしました。
【過去の苦い経験から学んだこと】
まだ私が新人の頃、お寺様への事前のお伝えが不足していたために、お叱りを受けた苦い経験があります。その経験があるからこそ、今、強く感じることがあります。
大切なのは、アイデアを先行させることではありません。
「答えはすべて、目の前のお客様が持っている」ということです。
だからこそ、私たち葬儀社が各所へ丁寧に説明を尽くし、ご理解をいただくこと。
そして、一般的ではないからこそ生まれるかもしれない様々なご意見や責任は、担当である自分がすべて引き受けるという覚悟を持つこと。ご遺族様の純粋で真っ直ぐな想いを、何があっても守り抜くこと。それに尽きるのだと思います。
【現代の葬儀が忘れてはならないもの】
現代の葬儀は効率重視の傾向にあり、長く営まれてきた大切な日本の葬送文化や、人に寄り添う心が簡略化されてしまう場面を危惧することもあります。
私自身まだまだ勉強中です。
毎回「これで本当に良かったのだろうか」「きちんと寄り添えていただろうか」と自問自答を繰り返す日々ですが、これからもカタチに縛られず、ただ真っ直ぐに心に寄り添うお見送りを目指してまいります。
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【寺院関係の皆様へのお願い】
私の発信には、日頃からお世話になっている寺院関係の皆様も多くいらっしゃいます。今回のブログや、弊社の試みについて様々なご意見・お考えがあるかと存じます。
万が一、本内容に対して否定的なご意見やご指摘をいただけます場合は、大切なご遺族様の目に触れてお心を傷つけることがないよう、コメント欄ではなく、大変お手数ですが弊社のお問い合わせフォーム、またはDM宛てに直接お寄せいただけますと幸いです。プロとしての貴重なご意見として、真摯に拝読させていただきます。






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