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ベランダに咲いた「静かなしあわせ」――写真には残らない日々の暮らしを、お見送りの場に

  • 執筆者の写真: prayersmarket
    prayersmarket
  • 6月8日
  • 読了時間: 2分

毎年、この時期になると、弊社のベランダでそっと白い小さな花を咲かせてくれる植物があります。

「ヒメフウロ(姫風露)」です。



この可愛らしい花には、「静かなしあわせ」という花言葉があります。


派手さや華やかさはありません。けれど、季節が巡るたびに変わらずそこに咲いてくれる姿を見つめていると、私たちが過ごしている何気ない日常の愛おしさを、静かに教えてくれているような気持ちになります。


私たち「草花の葬儀社」では、一般的な切り花としては市場に流通することのない、こうした素朴な山野草を自分たちの手で大切に育てています。

それは、大切な方をお見送りする式場に、そっと添えさせていただくためです。


アルバムを開いても、特別な記念日の写真ばかりで、なんてことのない「いつもの日常」の風景は、意外と写真には残っていないものかもしれません。


しかし、朝の柔らかな光の中で交わした挨拶、共に過ごした静かなお茶の時間、窓辺に咲いていた小さな草花――そうした日々の営みの中にこそ、かけがえのない記憶が詰まっているのではないでしょうか。


私たちは、形としては残らないけれど、確かにそこにあった「日々の暮らしへの思い」を、手作りの山野草に込めています。


特別な一日を飾る豪華な花だけでなく、毎日の暮らしのなかに溢れていた、たくさんの「静かなしあわせ」に感謝を込めて、大切な方をお見送りしたい。

今日もベランダで揺れる小さな白に、そんな温かな記憶の物語を重ねています。

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